プログラミングを学び始めたらすぐに変数という得体の知れないものが現れて、「よくわからない、何に使うの?」と戸惑った人は多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、変数とは何なのか・何に使うのかをわかりやすく解説していきます。
変数とは
変数は、データを格納できる入れ物のようなものです。数字やテキストなどを記憶しておく役割を持ちます。変数を使うことで、同じ値を繰り返し使ったり、データを保持することができます。
変数の宣言・定義
変数は以下のような形式で宣言・定義します。
変数名=値
例として、ジュースの値段を変数に落とし込んだ場合のコードがこちらです。
juice = 150
ここではジュースの値段を150円としています。
変数の変更
変数の中身は自由に変更可能です。変数に別の値を入れることを、代入といいます。
juiceに200を代入する場合はこのようになります。
juice = 150
juice = 200
変数の使用
定義した変数を使って、また別の変数を定義できます。
juiceに+50円したlargeJuice変数を定義したい場合はこのようになります。
juice = 150
largeJuice = juice + 50
変数名には一般的に以下の決まりがあります。
- 英数字およびアンダースコアのみ
- 数字で始められない
- 大文字と小文字を区別する
正しい例:◎fruit_basket ◎fruitBasket ◎first_name
ダメな例:×fruit-basket ×1st_name
プログラミング言語によって変数の形式が異なるケースもあるので注意!
変数の種類
変数は「型」という種別を持っています。型は数値や文字列、真偽値(TRUE,FALSEのみ指定できる)などがあります。
下図の例はjuice:数値、text:文字列、isYoung:真偽値の変数です。
各プログラミング言語での記述例
JavaScript
JavaScriptの変数宣言では、変数名の前に宣言キーワードが使用されます。
宣言キーワード 変数名 = 値
宣言キーワードによって値が代入可能か変わります。宣言キーワードにはconst, let, varがあります。
宣言キーワード | 特徴 |
const | 代入不可能 |
let | 代入可能 |
var | 代入可能(非推奨) |
constを付けた場合は値を後から代入できません。letの場合は代入可能です。varも代入が可能ですが、現在は使用非推奨となっています。
let juice = 150;
juice = 200 // ○ 可能
const largeJuice = juice + 50;
largeJuice = 200 // × 不可
Python
Pythonでの変数宣言はとてもシンプルです。
変数名 = 値
juice = 150
また、複数の変数を一行でまとめて宣言できます。
変数名1, 変数名2, 変数名3 = 値1, 値2, 値3
juice, text, isYoung = 150, '文字列', TRUE
PHP
PHPでは変数を定義するとき、変数名の前に $ を付けます。加えて変数を使用するときにも $ を付けます。
$変数名 = 値
$juice = 150;
$largeJuice = $juice + 50;
Java
Javaは静的型付け言語にあたります。変数宣言の前に型を宣言します。
Javaの型には色々な種類がありますが、よく使われるものには以下のものがあります。
型 | 値 |
int | 数値(整数) |
double | 数値(浮動点小数) |
String | 文字列 |
boolean | 真偽値 |
プログラミング言語は、動的型付け言語と静的型付け言語のどちらかにあたります。
変数の種類で説明したとおり、変数には型があります。動的型付け言語は変数の型変更(値→文字列など)が自由で、静的型付け言語は型変更は禁止です。
juice = 150
juice = 'ジュース' // 動的型付けでは○ 静的型付けでは×
int juice = 150;
juice = 200;
int largeJuice = juice + 50;
まとめ | 変数はプログラミングに必須の基礎知識
プログラミングを学び始めた方は、変数が難しく感じられるかもしれません。
しかし、変数の理解が深まるにつれて、プログラミングには欠かせない便利なものだと分かります。変数の使い方や型を学んで、プログラムへの理解を深めていきましょう!
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